仕事納め(12月28日)

2日連続で降雪がありました。重くて湿った雪です。まるで3月の彼岸あたりに降る「彼岸じゃらく」にそっくりです。でも今日の雪は昨日の寒気のおかげでサラサラのスノーパウダーのようです。子どもたちは早速園庭へ出て雪遊びです。我が園では園庭に木があるばかりではなく、坂や山が至る所にあり、そり遊びに最適なっています。乳児組に続いているウッドデッキも格好の遊び場になっています。冬だから、雪だからといって部屋の中だけで過ごすのは子どもたちにとってかわいそうです。冬は冬の遊び、夏は夏の遊びを体をいっぱい使って楽しんでほしいと思います。でも私はストーブの前が大好きです。

久しぶりの雪の感触を楽しんでいます。

園庭のあちこちにある「坂」が子どもたちの遊びを駆り立てます。そり遊びでは、一番滑りやすい、一番距離が出る坂が大人気。樹木の中を考えながら操作し、坂を滑ります。何回も何回も滑ることで、コツを覚え、下の子どもたちにも教えることができるようになります。年寄りには寒くて厳しい冬ですが、子どもにとっては知恵を働かせる良い環境なのかもしれません。

今日で令和元年の保育が最後になります。役所では昨日が「御用納め」だったようですが、私たちは暦通りに本日までが開園日です。最近、人口減少や高齢社会の話題が事欠かないようですが、これからの日本のあるべき姿を本気で考えるべき時に来ているのではないでしょうか。もう「先送り」はできません。八戸の人口も2045年には16万人になるといわれています。今のままでは現状維持は絶対にできません。お金の使い方も優先順位をつけて、後に回せるものは後に回し、とりあえずは5年先の社会に思いをはせて計画を練ってほしいと思います。幼児教育・保育の無償化は考え方は正しいのかもしれませんが、30年くらい遅かったのではないでしょうか。平等のように見える「不平等」。義務教育を考えての無償化のようですが、無償が決して良いことだとは思いません。それ相応の責任を果たすことも平等の中に入るのではないでしょうか。(あくまでも私個人の考えです。)

平成から令和へ。子どもたちが希望をもって生きていける時代になってほしいものだと思います。今年1年のご協力に心から感謝申し上げます。来年もよろしくお願い申し上げます。どちら様もよいお年をお迎えください。     幼保連携型認定こども園 長坂保育園 園長