八戸地方で「柿」といえば「妙丹柿」(みょうたんがき)ですが、我が園の柿はそれとは違い、甘がきの形をした「渋柿」です。名前はわかりませんが、この時期になると「からす」の訪問に困ります。近所に妙丹柿の木が沢山あり、たわわに柿が実っているのですが、そちらには振り向きもしないで我が園の「渋柿」を襲いに来ます。今日も副園長が「園長先生、今日も柿がカラスに食べられました」と園長室に入ってきました。柿の木は園舎と反対側の駐車場の脇にあるので、毎日柿の様子が分かります。駐車場の隅に毎日のように柿の食べ散らかしが見られます。もう5個以上が食べられています。今日も柿の残骸があったので食べられたのでしょう。副園長曰く「これ以上食べられたら困るので今日収穫してもいいですか?」。この柿の木は最初に植えられてから3度場所を移動させられています(園舎の立替、園庭の整備、どんぐりのもり建築のため)。そのため実のつけ方がだいぶ変化しました。3年目にはたくさんの実をつけましたが、場所が変わるたびに枝を切られ、根を切られ、移動した年と次の年にはほとんど実をつけません。我が園の柿は移動してから2年目なので数えるほどしか今年は実をつけませんでした。それでも子ども達が収穫した実は20個になりました。副園長がはしごを担いで園庭に出ていくとそれを囲むように子ども達が集まり「なにするの?」の合唱。じゃんけんで順番を決め、一人づつ梯子に上り柿の実をもぎ取りました。最近は梯子に登れる子も少なくなり、将来を思いやられますが、それでも何人かは最上段まで登り柿をもぎ取っていました。
例年だと柿の葉が落ちるのを待ってから収穫しますが、今年は非常事態なので早めの収穫をしました。
女の子も登りますが、さすがに最上段までは登れず、収穫を断念しました。残念。
クマが出たア~・・ではありません。さすがに高いところは子ども達には無理なので、保育士の出番です。最近は木に登れない、梯子にも登れない保育士が増えてきましたが、我が園では梯子に登れない職員は採用しません。だって毎年この作業があるのですから。
収穫した柿は、これから何になるのかわからずに職員室のテーブルの上でたたずんでいます。何年か前は「干し柿のカーテン」ができるほど干し柿を作りましたが、柿の木が変わったのでそんなには収穫できません。昨年は60度の焼酎に漬けて渋を抜き、みんなで食べましたが、今年は数も少ないので迷っています。いい考えがあったら教えてほしいものです。これが終わるといよいよ冬が間近になります。