もちつき

今年も1年の締めくくり「もちつき会」を行いました。新型コロナ対策のために中止にしようかとも思いましたが、日本の伝統行事を守るため、あえて行いました。これまでは「五穀豊穣」を祈念することが主な目的でしたが、今年ばかりは「新型コロナ収束」が一番大きな願い事だと思います。例年だと私が一番最初に餅を搗くのですが、今年は若手に任せることにしました。理由は、諸般の事情です。

子ども達はクラスごとに分かれて子ども用の杵で餅を搗きます。つきたてのもちはお米の甘い香りがしてとてもおいしいのです。小さいクラスは保育士が手伝いながら2~3人で餅を搗きます。年長になると一人で杵を振り上げ餅を搗きます。顔を赤くして餅と格闘する姿はとてもたくましく見えます。

ついたもちは主に「お供え」にします。子ども達は別口でついた、つきたてのもちをいただきます。今回は「きなこ」と「ごま」の2種類でした。実は「くるみ」も用意していたのですが、アレルーギーの子がいることが判明し、今回はくるみなしとしました。このクルミは、いつも遊びに行く「根城の広場」の方から頂いた学術的価値の高いくるみで、土曜日に「くるみわりじじい」が必死になって割ったくるみでした。ほじくりは保育士が行いましたが、クルミは固く、しかも不規則に割れるので扱いが難しいのです。300個近いくるみは子どもたちの目の前で次々と割られ、本日の餅つき会で食される予定でしたが残念。

最後はやはり「食」して終了です。0,1歳児はもちではなく「白玉粉」をみたらし団子風にして雰囲気だけもちつきを味わいました。3歳以上はつきたてのもちに黄な粉とゴマをかけて年末の一大行事が無事に終了しました。

今年一年、新型コロナに右往左往しましたが、保育の新しい方向性もかすかに見えてきたように思います。来年は収束してほしい新型コロナですが、くれぐれも取り組みに緩みがないよう気を引き締めていきたいと思います。今年一年間のご協力に心から感謝いたします。来年もどうぞよろしくお願いいたします。  園長  川口 司