おにぎり作り

 

長坂保育園では年間を通して「食育活動」を行っています。畑を耕しての野菜作りやクッキング保育などです。おにぎり作りは夏の時期を除いて全員が参加できるよう計画的に行っています。最近は新型コロナ感染症拡大防止のために手指消毒の徹底をはじめ、マスクやエプロンをしっかりしてから行っています。作るおにぎりは毎回3種類くらいです。鮭・ゆかりは外せません。たまに「味噌」を使うこともありますが今回は「塩昆布」でした。始まる前に調理員から諸注意を聞きます。普段はにぎやかな子供たちもこの時ばかりは静かに真剣に話を聞きます。

おにぎりつくりには3つの小道具が必要です。茶碗・しゃもじ・サランラップです。このサランラップは優れものでなんにでも使えます。今回は手が直接ごはんに触れないようこれを利用しました。ゆかりと塩昆布チームはごはんに混ぜるだけですが「鮭」チームは「適当な大きさ」がそれぞれまちまちなので職員が焼いたサケをほぐしてごはんに混ぜたものを握りました。

鮭はピンク、塩昆布は茶色、ゆかりは紫で色彩豊かなおにぎりが出来上がりました。年長児が3歳児に丁寧に教えている場面もあり、異年齢児保育の神髄を見ることができます。最近は家庭でも「お手伝い」をする子が増えているようですが、最初のきっかけは保育園のようです。たまに「包丁」(ナイフ)を使うときもありますが、「危険なことほど注意深く」行っています。我が園では「危険なことはさせないのではなく、危険なことほど慎重に」を合言葉にしています。昔むかし、「野菜切りをするのでナイフを持たせます」と言ったら「危険なことはさせないで」と言われましたが、長い間「危険なことこそ慎重に・・・」「経験が大事」という私たちの言葉に保護者の皆さんは納得してくれました。いろんな経験が子どもたちを成長させます。一度痛い目に合うと二度としなくなります(たまには同じ失敗を何度もする子もいますが)。特に包丁などは「二十歳になったらすべてうまく使えます」と言うことはありません。小さい時に経験しておくことは重要です。

そして、みんなで行うことも大事です。みんなで取り組むことで「ルール」や「決まり」を守ることも学びます。「連帯感」や「共同」という意識も生まれます。「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という気持ちも芽生えます。自分たちが作ったおにぎりをみんなが「おいしい」と言って食べてくれる。心も体も成長する食育活動です。次回はクッキーを作る予定だそうです。これも楽しみです。