例年だと2月17日から20まで国重要無形民俗文化財の「はちのへえんぶり」が行われる期間です。今年は新型コロナウイルスの影響で「中止」になりました。それでも我が園の「えんぶり熱」は収まらず、誕生会に「長坂えんぶり」をすることになりました。「えんこ えんこ」や「えびす舞」の衣装は本物を借りて行いました。毎年見ていたえんぶりも、実際自分たちで行うととても難しかったようです。それでも手作りの烏帽子、幟で盛り上がっていました。来年は本物のえんぶり組に参加する子が増えそうな気がします。
2月の誕生児は9名でしたが、1名欠席したので8名がお祝いされました。
2歳児からお祝いの歌と合奏「おもちゃのチャチャチャ」は楽器遊びの成果が出ていました。
太鼓、笛の調子に合わせて「大夫」の登場。手作りの烏帽子をかぶり、得意満面で踊っています。
女の子が舞う「えんこ えんこ」は難しいので指導は、我が園のえんぶり娘のU先生。道具は新組えんぶり組から借りてきました。男の子が舞うのは「えびす舞」と「大黒舞」ですが、今回は「えびす舞」を年中の子が舞いました。とても緊張していたようですが、何とか様になっていました。これが良い機会になり「えんぶりに参加したい」という子が増えてくれればうれしいです。我が園には「えんぶり娘」の保育教諭がいるので懇切丁寧に教えてくれると思います。新型コロナが早く収束して本物のえんぶりが見たいと心から思った園長でした。
誕生会の日の給食室は「大賑わい」です。我が園では4人の調理員がいますが、この日は、全員臨戦態勢で登園です。園児と職員分の給食は約200食。0歳の離乳食から以上児のお代わりまですべて手作りなのです。2歳以上はロールサンド、0,1歳児は普通のサンドウイッチ。年齢に合わせ、アレルギーを除いて調理するので時間がかかります。2歳以上はセミバイキングで選択制ですが、0,1歳児は基本量を基準に子ども達が食べやすいように加工しています。我が園の調理室は広くできているのですが、この時間は戦闘状態で所狭しと食材や食品が並びます。
調理員が心を込めて作った給食は、セミバイキング方式で子ども達が選択します。「大きさ」「形」「個数」「量」などを自分が食べられる分を自分で考え、選びます。同じ調理品でも形や大きさが違うので選ぶ力を育てます。中には選びを失敗する子もいますが、次回からは修正ができるようになります。アジも選択に入っていますが「匂い」「香り」は判断できますが、食感や味は食べてみないとわかりません。特に初めての食材、メニューの時は判断が難しいようです。家庭ではあまり提供しない食材や地域の伝統食、行事食は我が園の調理員たちの得意分野なのですが、食べなれていない食品にはなかなか箸が進まないようで、2回目へ向けて作戦会議が始まります。我が園の調理員たちはしつこいのです。でもそのうち皆が食べるようになるので不思議です。誕生会の給食室は大忙しです。
誕生会の日の「おやつ」も少しだけ豪華です。誕生児には何かしらの「おまけ」が付きます。今日はマーブルケーキにイチゴが付きました。生クリームの上に赤いイチゴが乗り「やったー」という子どもたちの声が聞こえそうです。我が園の調理員たちはそんな子供たちの心もくすぐる手管を持っているようです。来月は「お別れ会」が計画されています。年長組最後の晩餐会です。どんなメニューが出てくるのか、今から楽しみです。