園長です。
世の中は「新型コロナウイルス」の話題で持ち切り。大都会では「緊急事態宣言」まで出されました。アメリカやヨーロッパほどではありませんが、日本でも感染者が拡大しています。我が青森県でも14日現在22名の感染者がいるようです。おかげで保育園で計画していた数々の楽しいイベントや行事がことごとく中止や延期になりました。これまでの取り組みがことごとく崩壊していくような気持ちです。保育園では「三密」が大切とされ、実際コミュニケーションやスキンシップを大切にしてきましたが、この「三密」はすべてを破壊してしまいそうな気配です。この先を考えると白いもやもやがいっぱい立ち込めていて不安がいっぱいです。
さて、そんな中、副園長が「園長先生、大変です。シイタケがいっぱいなっています。」と呼びに来ました。急いで小屋の隅に行くと、数年前に、私が青森へ会議で出かけたときに、途中の「七戸の道の駅」で買った「しいたけの原木」2本のうちの1本にシイタケの花が咲いていました。たまに水をかけていましたが、雪が解け、条件が整ったので一斉に出始めたようです。道の駅では1本1,000円で買い求めたのでまだまだ収穫しないと収益にはなりませんが、子ども達の喜びようを見ていると、経済だけで考えてはいけないことが分かりました。
小屋の隅っこから引っ張り出し、目に見える場所までもっていくと、子ども達が大勢集まってきました。「わ~い、これなあに。」という声に副園長が一生懸命こたえていました。調理員の了解も得て秋ではありませんが、「きのこがり」を行うことに決まりました。
久々の「生きた食育」に大喜びの子ども達。慎重に、そして大胆に原木からシイタケをむしり取っていました。北国八戸ではもうすぐ「桜」が咲きそうです。風はまだまだ厳しいものがありますが、確実に春は近づいています。新緑の春ももうすぐです。新型コロナウイルスも北風とともに早く退散してほしいものです。
小さいものともう一本の原木には手をつけなかったので、しばらくすると第2弾のキノコ狩りができそうです。2,3年は収穫できるそう出すから、時期を確認して給食の食材にも利用したいと思います。暗いニュースが続く中での嬉しい、楽しい出来事でした。 BY 園長 2020.4.14