さくら咲く

北国八戸でもやっと桜の便りが届きました。数日前から「今にも咲きそう」な状態が続いていましたが、気温が低い日が続いたため、開花が遅れていました。例年ですと「お花見」にいそしむのですが、今年は新型コロナウイルスの感染予防のため、桜の名所と言われている場所はどこも「閉鎖」「入場禁止」になっています。我が園の近くの「史跡根城の広場」も4月18日から5月11日まで「閉鎖」されています。ここの桜は山梨県身延山久遠寺から移植されたという「しだれ桜」が有名で、史跡内に155本が植えられており見ごろの時期は大勢の花見客でにぎわいます。当園の子ども達は桜が咲くと、お弁当をもって花見を楽しんでいます。今年は閉鎖ということもあり、外から見るしかありませんが、国道から見える限りでは今頃1分咲というところでしょうか。少しもったいない気持ちです。

長坂保育園にも桜の木が2本あります。写真はそのうちの1本「吉野桜」です。園舎建替の時に植えたもので、毎年素晴らしい花を咲かせています。崖に植えているので子ども達に根を踏まれたり、穴を掘られたり大変な思いをしているようですが、その健気さが美しさを際立たせているのかもしれません。もう1本は、玄関前に植えられている「しだれ桜」です。これは身延山のものではありませんが、根をしっかり張り巡らせて立派な木になっています。園舎建て替えの時に業者さんに「園のシンボルツリー」としてお願いしたものです。こちらはまだ数輪しか咲いていなく、1分咲にもなっていません。来週あたりが見ごろになるかもしれません。

「サクラサク」といえば受験生にとっては思いで深い言葉だと思います。私の場合は「サクラチル」が多かったのですが、古来から桜は良いことのたとえに用いられた来たようです。最近は地球温暖化の様相が濃く、入学式には葉桜になっていますが、私の小学一年生の集合写真は桜の大木の前で写した一コマが残っています。白黒写真なのですが、満開の桜の下で緊張した面持ちで写っている面々が懐かしいです。さて、このコロナの影響で「サクラサク」の思いは半減ですが、有名な場所でなくても十分花見の気分を味わえると思います。今年は近くで、お酒なしの緊縮花見も良いかもしれません。意外と遠くで見る桜もきれいかも・・・。我が家の畑には天然の山桜があり毎年見事な花を咲かせていますが、いつもは見向きもしなかった山桜ですが、今年はござでもしいてのんびり過ごしたいと思います。このコロナは2~3年続くという見方もあるようです。感染が早く終息し、「サクラサク」という状態に早くなってほしいと思います。それにしても今年のゴールデンウイークの行方が気になります。