昨年は新型コロナウイルス感染症拡大のために無念の中止になりましたが、今年は感染対策を万全にし、応援もひと家族2名までに限定しマスク着用、手指消毒、体温管理などを徹底し大会に臨みました。空は時折小雨が降るあいにくの天気で、会長判断で2度ほど試合の見定めがありましたが、子ども達と保護者の熱気と要望が大会を続行へと導きました。開会式は縮小して行われ、一昨年優勝の藤覚保育園から優勝旗返還があり、小久保保育園の元気な選手宣誓で大会の幕が開きました。開会式と予選ブロックの3試合くらいまで青森テレビ(ATV)の取材があり、夕方からのニュースに子ども達の奮戦ぶりが放映されていました。
9時30分からの予選リーグはAからDブロック4ブロックに5チームずつ別れ、1位と2位が決勝トーナメントへ進出し、3位以下は順位戦に回ります。(試合の内容については上から目線で書いてあるところもありますが、他意は全くありません。お許しください。)
Aブロックは藤覚保育園がダントツで1位通過。サンフラワーとチェリーはし烈な2位争いでしたが、負けがなかったチェリーに軍配が上がったようです。小久保は随分攻めていたように見えたのですが詰めが甘かったのでしょうか。それとも「選手宣誓」に全神経を集中し過ぎたのでしょうか。秋に期待したいと思います。
Bブロックは白鷗が下馬評通りの実力を見せ、見事1位通過。決勝トーナメントに向け期待のできるチーム力でした。下馬評では「今年は苦しい城下」という評価でしたが、いつもの試合巧者ぶりは影を潜め、どうした城下・・・という結果になり3位に沈みました。その中で気を吐いたのがひまわり。1勝三分けで負けなしの試合内容は立派でした。城下は白鷗に負けたのが命取りでした。
訂正・・Aブロックのチェリーに間違いがありました。サンフラワー戦は0-0の引き分けでチェリーの勝ち点は8、得失点差も+3でした。順位には変更はありませんでした。お詫びして訂正いたします。
Cブロックは予想が大外れ。2勝2分けのすぎのこが堂々1位通過。1勝3分けのみゆきとこざくらは得失点まで同じでPKでの決着でした。五戸のみゆきは下馬評ではあまり評価は高くなかったものの、見事なチームワークで2位通過でした。練習試合ではいい動きを見せていたこざくらでしたが、得点力に欠けたようです。残念。すぎのこは無失点での試合運びで立派でした。
Dブロックは初戦から長坂と南売市とのし烈な戦いで始まり、激戦を制した長坂が4戦全勝で1位通過。3勝した南売市が2位通過でした。3位は根岸でした。小中野は毎年良いチームを作ってくるのですが、今回は2強に挟まれ実力が発揮できなかったようです。
予選ブロックを突破した8チームはトーナメント方式で決勝まで進みます。結果は次の通りでした。
今大会は準決勝に進出した4チームはどこが優勝してもおかしくない状況でした。特に藤覚、南売市、長坂は、他チームと頭一つ抜け出ているようでした。組み合わせが変わっていたら違う結果になっていたかもしれません。この3チームと今回大会講評した小久保保育園とは少なからず因縁があります。今回、講評した小久保保育園の園長は、この大会の最初に行われた平成元年度の大会(4チーム)に参加していたのでした。講評の中で「私の体験談」として、4チームで戦い、自分が1点を取り保育園のヒーローになった思い出がある、と言っていました。そうです、その1点を献上したのは長坂保育園でした。今は4園中3園の園長が交替していますが、当時仲が良かった園長同士集まり、「何か面白いことをやらないか」という話になり、場所も道具もいらない「サッカー」にしようと話は決まり発足したのがこの大会の始まりです。小久保保育園の広い園庭で、おにぎり持参で4チームだけのトーナメント方式で行われました。終わった後は「トン汁」で交流を深めたものでした。今は20チームに増えましたが、参加・退会が繰り返され、今の20チームになっています。今回の講評を聞いて、33年前の大会を思い出しました。1点も奪えず、1回も勝つことなく敗れた長坂チーム。私は野球しかやってこなかったので「しかたがない」と思っていましたが、「悔しい」と泣きじゃくる子供たちを見て、少し考え方を変えました。そして長坂の伝統が作られていきます。初優勝までは藤覚の厚い壁に阻まれていましたが、その後は互角に戦うことが多くなりました。勝ったり負けたりが続きました。優勝13回の藤覚にはかないませんが、長坂もよく頑張っています。今年は我が園が初めて優勝した時(5年目)のメンバーが父親の子が大活躍しました。父親はキーパー、子どもはエースストライカーで活躍です。初優勝の時は優勝旗を抱えて保育園の玄関に入ると「優勝おめでとう」と書かれたお祝いのケーキが届いていました。あの時の感動は今も忘れません。講評では「みんなが良い思い出を作ってほしい」と言っていましたが、参加した子供たちの胸にはたくさんの思い出が残ったことと思います。我が園では親子2代での優勝経験者が出ましたが、各園の卒園児たちもそれぞれの思いを抱いて大人になり、親になり子ども達に期待を込めるのでしょう。若い小久保保育園の園長先生の話を聞いて、私たちの仕事の重要性と継続することの重さを改めて感じました。優勝して喜ぶ子供たちの横で涙を流して声を震わせていた我が園の保育士達、子どもだけではなく大人も成長させてくれるこのサッカー大会はこれからも続けていきたいと心から感じました。応援してくれたすべての保護者の皆様に深く感謝し、お礼の言葉といたします。